地震大国である日本において、住まいの耐震性は家づくりにおける最重要課題の一つです。特に、近年人気が高まっている平屋は、地震に強いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、平屋の耐震性が高い理由と、さらにその性能を高めるためのポイントについて、Ocean Studioが採用するツーバイフォー工法にも触れながら詳しく解説します。
1. 平屋の耐震性が高い理由は?

一般的に、平屋は2階建て以上の建物に比べて耐震性が高いと言われています。その主な理由を2つの観点から見ていきましょう。
1-1. 形状がシンプルだから
建物の形状は、耐震性に大きく影響します。L字型やコの字型のような複雑な形状の建物は、地震の揺れが特定の部分に集中しやすく、ねじれの力が発生して損傷のリスクが高まります。
一方、平屋に多い正方形や長方形といったシンプルな形状の建物は、地震の力を建物全体でバランスよく受け止めることができます。そのため、揺れによる負担が分散され、倒壊のリスクを低減できるのです。安定した構造が、高い耐震性を実現します。
1-2. 高さが低いから
建物の高さも耐震性を左右する重要な要素です。建物は高くなるほど、地震発生時の揺れが大きくなる傾向があります。これは、振り子をイメージすると分かりやすいでしょう。支点から遠くなるほど、揺れの幅は大きくなります。
平屋は建物自体の高さが低いため、地震による揺れの影響を受けにくくなります。また、建物の重心が低くなることで、安定感が増し、地震のエネルギーを効率的に地盤へ逃がすことができるのです。
2. より耐震性の高い平屋にするには?

もともと地震に強い平屋ですが、いくつかのポイントを押さえることで、さらにその耐震性を高めることが可能です。
2-1. 地盤の強い土地に建てる
どれだけ頑丈な建物を建てても、その下の地盤が弱ければ意味がありません。家を建てる前には必ず地盤調査を行い、土地の強度を確認することが不可欠です。
もし地盤が弱い場合は、地盤改良工事を行うことで安全性を確保できます。土地選びの段階から、地盤の強さを意識することが、安心な家づくりの第一歩です。
2-2. 構造躯体をバランスよく配置する
建物を支える柱や壁(耐力壁)の配置バランスも、耐震性において非常に重要です。これらの構造躯体が偏りなく、建物全体にバランスよく配置されていることで、地震の力を均等に分散させることができます。
専門家による構造計算に基づき、最適な配置を計画することが求められます。デザイン性だけでなく、構造的な安定性も考慮した間取りを考えましょう。
2-3. 軽い屋根を選ぶ
建物の重量、特に屋根の重さは耐震性に直接影響します。屋根が重いほど建物の重心は高くなり、地震の際に揺れが大きくなってしまいます。
瓦屋根のような重い屋根材ではなく、スレートやガルバリウム鋼板といった軽量な屋根材を選ぶことで、建物全体の重量を軽くし、地震時の揺れを小さく抑えることができます。
2-4. 耐震等級2・3を取得する
住宅の耐震性能は、「耐震等級」という基準で示されます。これは、建築基準法で定められた最低限の耐震性能(耐震等級1)の何倍の強度があるかを示すものです。
・耐震等級2: 建築基準法の1.25倍の耐震性。長期優良住宅の認定基準。
・耐震等級3: 建築基準法の1.5倍の耐震性。最高等級。
より高い安全性を求めるのであれば、耐震等級2以上、特に最高等級である耐震等級3の取得を推奨します。これにより、大規模な地震が発生しても倒壊・崩壊せず、人命を守れる可能性が格段に高まります。
3. Ocean Studioは地震に強いツーバイフォー工法

Ocean Studioが採用している「ツーバイフォー工法」は、高い耐震性を誇る建築方法です。
この工法は、床・壁・天井の6面が一体となった「モノコック構造」を形成します。地震の力を一点に集中させるのではなく、建物全体で受け止めて力を分散させるため、揺れやねじれに非常に強いのが特徴です。
地震のエネルギーを面で受け止めるツーバイフォー工法は、シンプルな構造で揺れに強い平屋との相性が抜群です。Ocean Studioは、この強固な工法を用いることで、お客様に安心・安全な住まいを提供しています。
4. まとめ

平屋は、その「形状のシンプルさ」と「高さの低さ」から、本質的に高い耐震性を備えています。さらに、「強固な地盤」「バランスの取れた構造」「軽い屋根」「高い耐震等級」といった要素を組み合わせることで、その性能を最大限に引き出すことができます。
Ocean Studioでは、地震に強いツーバイフォー工法を標準採用し、一棟一棟、お客様の安全を第一に考えた家づくりを行っています。平屋の建築をご検討の際は、ぜひ私たちにご相談ください。