キッチンは毎日使う場所です。新築住宅を建てる際は、使いやすいキッチンを選びたいものです。しかし、実はキッチン選びで「失敗した」と感じる方は意外とたくさんいらっしゃいます。
これからキッチンを選ぶ方は、失敗せずに理想のキッチンを選びたいですよね。そこで、今回は、キッチン選びの失敗例を解説し、失敗しないための対策をご紹介します。
1.キッチン選びの失敗例と対策

キッチン選びでよくある失敗例と、失敗しないための対策をみていきましょう。
1-1作業スペースが狭くて使いにくい
これはキッチン選びで最も多い後悔の一つです。調理スペースが狭いと、食材の準備から調理、盛り付けまでの一連の作業がスムーズに行えません。特に複数人で調理する場合は、十分なスペースが必要です。
【対策】
移動がしやすく作業がしやすいように十分にスペースを確保することが重要です。作業台だけではスペースが足りない場合は、シンク上も作業スペースとして使えるようなオプションもあるので、それの導入を検討しましょう。
1-2.キッチンが暗くて作業しにくい
キッチンに照明が少ないと、手元が暗くなって作業がしにくくなります。そのため、照明計画は非常に重要です。手元が暗いと作業効率が落ちるだけでなく、怪我の原因にもなります。
【対策】
天井のベースライトだけでなく、シンク上や調理台を照らすダウンライトやスポットライトを追加しましょう。照明の色も重要で、食材の色が自然に見える白色系の照明がおすすめです。ペンダントライトはおしゃれですが、低すぎると邪魔になったり、眩しかったりする場合があります。
1-3.ゴミ箱を置くスペースがなかった
ゴミ箱の配置場所は意外と見落としがちです。調理中の動線を妨げない場所に、分別用のゴミ箱を置けるスペースを確保しましょう。
【対策】
シンク下やカウンター下など、デッドスペースになりがちな場所を有効活用するのがおすすめです。
1-4.キッチンの高さが合わなかった
キッチンの高さは、作業のしやすさに大きく影響します。高さが合わないと、腰痛や肩こりの原因になることもあるので、必ず自分の体に合う高さを選ぶことが重要です。
【対策】
キッチンの高さの目安は「身長÷2+5cm」です。ショールームで実際に高さを確かめてみましょう。ただm肘の高さを基準にする考え方もあります。その場合、「肘高-10cm」がワークトップの高さの目安となります。
1-5.家電のコンセントが足りなかった
最近は調理家電の種類も増えました。ご自宅で使っている調理家電の量をしっかりと把握した上で十分にコンセントを設置しなければ、キッチンで家電を使いにくくなります。タコ足配線でコンセントの差し口を増やすことも可能ですが、火災の心配があるだけでなく見栄えも悪くなります。
【対策】
必要な家電の数だけでなく、将来的に増える可能性も考慮して、余裕を持った数のコンセントを設置しましょう。調理台の上やカウンターにもコンセントがあると便利です。
1-6.食洗機をつけたけど使わなかった
食洗機は便利な家電ですが、ライフスタイルによっては不要な場合もあるでしょう。食洗機をつけたものの、予洗いが面倒、といった理由で使わなくなることもあります。
【対策】
予洗いが必要、食器を並べるのが面倒、洗えない食器がある、などの理由で使わなくなるケースがあります。本当に必要かどうか、よく検討しましょう。
1-7.アイランドキッチンにしたら手元が丸見えになった
オープンなアイランドキッチンは、おしゃれですが、常に整理整頓が必要です。手元が丸見えなので常に綺麗にしなければなりません。人によってはその作業が非常にストレスになることもあるでしょう。
【対策】
急な来客時にも慌てないように、収納スペースを十分に確保しましょう。油跳ねや匂いが広がりやすいというデメリットもあります。
1-8.予算を削ったら安っぽくなった
キッチンは毎日使う場所なので、ある程度の品質は確保したいところです。予算を削りすぎると見た目が安っぽくなるだけでなく、使い勝手にも影響するため注意しましょう。
【対策】
予算を抑える場合は、グレードを下げるのではなく、オプションを減らすなど、他の方法を検討しましょう。
1-9.家電を収納するスペースが足りなかった
電子レンジや炊飯器など、調理家電は意外と場所を取ります。どのくらい家電を持っており、どのくらいのスペースが必要なのかをしっかりと検討し、スペースを確保しましょう。
【対策】
カップボードや家電収納を設置するなど、十分な収納スペースを確保しましょう。家電のサイズを事前に確認しておくことが重要です。
1-10.移動しにくいレイアウトで使いづらい
キッチンのレイアウトは、作業効率に大きく影響します。シンク・コンロ・冷蔵庫の距離が遠いと作業がしにくくなり、効率も下がってしまいます。作業をしやすくするためにも、どの位置に何を設置したら良いかを考えましょう。
【対策】
シンク、コンロ、冷蔵庫の配置を考慮し、スムーズな動線を確保しましょう。意外と見落としがちなのは、冷蔵庫の開閉です。左右どちらに開閉するかによって設置場所も変わってきます。
1-11.汚れが付きやすい床材を選んでしまった
床材の中には、水や油で汚れが付きやすい床材もあります。キッチンは水や油を多く使う場所なので、汚れにくい床材を選ぶことでいつでも綺麗なキッチンをキープできます。
【対策】
フローリングは水や油に弱いので、キッチンで使用する場合はマットを敷くようにしましょう。
クッションフロアやフロアタイルなど、お手入れしやすい素材がおすすめです。タイルも汚れにくく、耐久性が高くておすすめですが冬場冷たくなったり、食器を落とすと割れやすかったりといったデメリットもあるため、その点も理解した上で選びましょう。
2.まとめ

キッチンは、日々の生活を支える大切な場所です。新築のキッチン選びでは、上記の失敗事例と対策を参考に、後悔のないキッチンを実現してくださいね。
キッチン選びでプロのアドバイスを聞きたい方は、ぜひOcean Studioへご相談ください!