建築吉日とは、建築工事やリフォーム工事など、新しいことを始めるのに縁起が良いとされる日です。昔から人々は自然の営みや天体の動きと、人間の生活との間に深い繋がりがあると考えてきました。建築吉日もその考えに基づいて定められています。
1.建築吉日を選ぶ理由は?
建築吉日を選んで建築工事をする理由には次の3つがあります。
・良いスタートを切るため
・安全祈願のため
・伝統文化の継承のため
新しい建物を建てる、あるいはリフォームをすることは、人生における大きなイベントです。良い日に工事を始めることで、その後の生活がスムーズに進むことを願う気持ちから、建築吉日を選ぶ人が多いです。
また、工事は思わぬ事故が起こる可能性も伴います。建築吉日を選ぶことで、安全に工事が進み、完成まで無事に辿り着けるように祈る意味合いもあります。
建築吉日の考え方は、古くから日本に伝わる伝統文化の一つです。先人の知恵を尊重し、伝統を継承したいという気持ちから、建築吉日を選ぶ人もいます。
2.家を建てるのに縁起の良い日は?
お家を建てる際に、縁起の良い日を選びたいと考える方は多いのではないでしょうか。そんな時に役立つのが『建築吉日』です。
建築吉日は、古くから伝わる暦の考え方の一つで、建物を建てるのに適した吉日を選ぶために用いられます。一般的に使われるのは、十二直(じゅうにちょく)と呼ばれる暦です。十二直は、一日の吉凶を12種類に分類したもので、その中の「建」「満」「平」「定」「成」「開」の6日が、建築に特に良い日とされています。
例えば、「建(たつ)」は、全ての始まりを意味し、建築の最吉日とされ、「満(みつ)」は、全てが満たされる日。地鎮祭などに適した日です。
他にも物事が平になる日であり、穴を掘る作業以外は建築全般に良い日である「平(たいら)」や、善悪が定まる日で、柱立てや棟上げなどにも適している「定(さだん)」などがあります。
このように、それぞれの日に意味があり、行う作業によってより適した日を選ぶことができます。
他にも、六曜(ろくよう)という暦がありますが、十二直と六曜では吉凶が異なる場合があります。どちらの暦を参考にするかは好みですが、十二直は建築業界で古くから用いられてきた伝統的な暦です。
3.家を建てるのを避けた方が良い日は?
お家づくりを始める上で避けるべき日についてご紹介します。
古くから伝わる考え方として、『三隣亡』と呼ばれる日があります。この日に建築を始めると、自分だけでなく、隣の家まで火事に遭うなど、不吉なことが起こると言われています。三隣亡にあたる日は、1月、4月、7月、10月の戌の日、2月、5月、8月、11月の寅の日、3月、6月、9月、12月の午の日です。
そのため、お家づくりを始める際は、カレンダーで三隣亡の日を事前に確認し、避けるようにしましょう。
4.まとめ
建築吉日は、安全祈願や良いスタートを切るためなど、様々な意味合いが込められています。地鎮祭の日取りを決める時などは、建築吉日を意識してみましょう。