1.室内建具の種類
室内建具は、開閉方式によって大きく分類できます。ここでは、代表的な3つの種類、「開戸」「引き戸」「折れ戸」について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1-1.開戸

開戸は、蝶番(ちょうばん)と呼ばれる金具で扉を枠に固定し、前後に開閉するタイプの建具です。一般的に「ドア」と呼ばれることが多く、住宅の玄関や各居室の入り口、収納スペースの扉など、幅広い場所で採用されています。
1-2.引き戸

引き戸は、扉を左右にスライドさせて開閉するタイプの建具です。日本の伝統的な家屋で多く用いられてきた建具であり、現代の住宅でもその機能性やデザイン性が再評価されています。
1-3.折れ戸

折れ戸は、複数枚のパネルを折りたたみながら開閉するタイプの建具です。主にクローゼットや洗面所、浴室の出入り口などで採用されることが多いです。
2.室内建具の材質

室内建具の材質は、見た目の印象だけでなく、耐久性や機能性、価格にも大きく影響します。ここでは、代表的な材質とその特徴について解説します。
2-1.木製:無垢材
無垢材は、天然の木をそのまま切り出して加工した素材です。木本来の質感や温かみが魅力で、経年変化による風合いも楽しめます。
2-2.木製:単板・突板
単板(たんぱん)とは、天然木を薄くスライスしたもので、合板などの基材に貼り付けて使用されます。突板(つきいた)も同様ですが、単板よりもさらに薄いものを指すことが多いです。無垢材の風合いを手軽に楽しめます。
2-3.木製:化粧シート
化粧シートは、木目調や抽象柄などを印刷したシートを合板などの基材に貼り付けたものです。比較的安価で、デザインやカラーバリエーションが豊富です。
2-4.木製:紙貼りの襖・障子
襖や障子は、木製の骨組みに和紙などの紙を貼った、日本独自の伝統的な建具です。軽量で開閉がしやすく、和室の仕切りや押入れの扉などに用いられます。
2-5.アルミ製
アルミ製の建具は、軽量で耐久性があり、水や錆に強いのが特徴です。主に浴室や洗面所など、湿気の多い場所で使用されることが多いです。
2-6.樹脂製
樹脂製の建具は、耐水性や断熱性に優れているのが特徴です。浴室や洗面所などの水回りだけでなく、断熱性を重視する場所でも採用されることがあります。
3.建具の色やデザインの選び方

室内建具の色やデザインは、住まいの印象を大きく左右する要素です。空間全体の調和を考えながら、以下のポイントを参考に選んでみましょう。
・床や壁の色との調和: 床や壁の色と近い色合いの建具を選ぶと、空間に統一感が生まれます。惹きつけるような鮮やかな色を選ぶと、建具がアクセントとなり、空間にメリハリが生まれます。
・インテリアスタイルとの統一感: ナチュラルテイストのインテリアには木目調の建具、モダンなインテリアにはシンプルなデザインの建具など、インテリアスタイルに合わせて素材やデザインを選ぶと、より洗練された空間になります。
・部屋の用途を考慮: リビングなど家族が集まる場所には、明るく開放的な印象を与えるデザイン、寝室など落ち着いた空間には、リラックスできる色合いやデザインを選ぶと良いでしょう。
・採光性: ガラス入りの建具を選ぶと、隣の部屋からの光を取り入れることができ、室内が明るくなります。
・機能性: 開閉のしやすさや、断熱性、遮音性など、必要な機能を考慮して選びましょう。
・将来的な変化も考慮: 家具の配置換えやライフスタイルの変化に合わせて、建具の色やデザインも柔軟に対応できるものが望ましい場合があります。
4.まとめ

室内建具選びは、住まいの快適性やデザイン性を大きく左右する重要な要素です。それぞれの種類や材質の特徴を理解し、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な建具を選んでください。この記事が、理想の住空間づくりのお役に立てれば幸いです。
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