車やバイク好きなら一度は憧れるのが、アメリカンガレージハウスではないでしょうか。まるで映画のワンシーンに出てくるような、スタイリッシュで機能的な空間は、趣味の時間を充実させる最高の場所になります。しかし、いざ「作ろう!」と思っても、何から手をつけていいのか、どんな点に注意すればいいのか、迷ってしまう人も多いでしょう。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消し、理想のガレージハウスを実現するための具体的なポイントをご紹介します。
1.アメリカンガレージハウスとは?

「アメリカンガレージハウス」と聞いて、どんな建物を想像しますか? 一般的なイメージとしては、車やバイクを複数台格納できる広いガレージが住居部分と一体になっている、または隣接している住宅を指します。単に車を停める場所としてだけでなく、趣味の作業スペース、コレクションを飾るショールーム、友人との交流の場など、多様な使い方ができるのが大きな魅力です。
そのデザインは、アメリカの郊外に建つようなカントリー調のものから、モダンでインダストリアルな雰囲気を持つものまで多岐にわたります。共通しているのは、趣味の車やバイクを主役にしたライフスタイルを最大限に楽しめる空間であるということです。
2.かっこいいアメリカンガレージハウスを作るなら

憧れのかっこいいアメリカンガレージハウスを作るためには、いくつかのデザインポイントを押さえることが重要です。ここでは、特にこだわってほしい3つの要素をご紹介します。
2-1. 木製のガレージシャッター
アメリカンガレージハウスの顔とも言えるのが、ガレージシャッターです。電動式のスチール製シャッターも便利ですが、木製のシャッターを選ぶことで、一気にアメリカンな雰囲気が高まります。
木製シャッターは、その素材感から温かみと重厚感を演出し、まるで海外ドラマに出てくるような佇まいになります。特に、ウッド調のルーバータイプや、一枚板を組み合わせたようなデザインは、洗練された印象を与えます。メンテナンスの手間を考慮して、木目調のラッピングが施されたアルミ製シャッターを選ぶのも良いでしょう。本物の木のような風合いを持ちながら、耐久性にも優れています。
2-2. レンガや木目調の壁
外壁や内壁の素材も、アメリカンガレージハウスの雰囲気を大きく左右します。特におすすめなのは、レンガや木目調の壁を取り入れることです。
レンガ調の壁は、ヴィンテージ感や重厚感を演出し、クラシックなアメリカンデザインを好む方にはぴったりです。本物のレンガを使用するだけでなく、レンガ調のサイディングやタイルを使うことでも、十分にその雰囲気を出すことができます。
一方、木目調の壁は、ログハウスのような温かみと自然な魅力を加えます。パイン材やOSB合板などを内壁に使用すれば、ガレージ全体がカフェのような居心地の良い空間に変わります。外壁にウッドサイディングを取り入れるのも、カントリーテイストのアメリカンガレージハウスには欠かせない要素です。どちらの素材も、単調になりがちな壁面に表情を与え、空間全体に深みをもたらします。
2-3. アメリカンなインテリア装飾
ガレージハウスの魅力を最大限に引き出すためには、内装のインテリア装飾にもこだわりましょう。
例えば、年代物のアメリカンヴィンテージポスターや、ブリキの看板などを壁に飾るだけで、一気に雰囲気がアップします。ネオンサインやピンナップガールのイラストなども、遊び心あふれる空間を演出するのに効果的です。
また、工具を収納するキャビネットや作業台なども、デザイン性の高いものを選ぶと良いでしょう。スチール製のインダストリアルな雰囲気の家具や、使い込まれたようなアンティーク調のアイテムは、ガレージハウスの無骨な魅力を際立たせます。
さらに、照明にもこだわりたいポイントです。裸電球を吊るしたり、スポットライトでコレクションしている車やバイクを照らしたりすることで、より一層、雰囲気のある空間を創り出すことができます。自分のお気に入りのアイテムで飾り付け、「好き」を詰め込んだプライベート空間を作り上げましょう。
3.アメリカンガレージハウスを作る際の注意点

憧れのアメリカンガレージハウスですが、実際に建てる際にはいくつか注意しておきたい点があります。理想の実現のためにも、しっかりと把握しておきましょう。
3-1. 建築費用が高くなる
一般的な住宅に比べて、アメリカンガレージハウスは建築費用が高くなる傾向にあります。
その理由として、まず広いガレージスペースの確保が挙げられます。車やバイクを複数台格納するとなると、それだけの広い基礎や屋根が必要となり、使用する建材の量も増えます。また、シャッターや特殊な内装材など、デザイン性の高い部材を選ぶことでコストが上がることもあります。
さらに、ガレージ部分の断熱材や換気設備、防犯設備など、住宅部分とは異なる特殊な設備が必要になる場合もあります。事前にしっかりと予算を組み、複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることを強くお勧めします。
3-2. 固定資産税も高額になる可能性がある
建築費用だけでなく、固定資産税が高額になる可能性がある点にも注意が必要です。
固定資産税は、建物の構造や広さ、使われている建材などによって評価額が算出され、それに基づいて課税されます。広いガレージスペースや、前述したような高価な建材、凝った内装などを採用すると、必然的に建物の評価額が上がり、それに伴い固定資産税も高くなる傾向にあります。
長期的な視点でランニングコストを考慮し、税金面についても事前に専門家や自治体に相談して確認しておくことが重要です。
3-3. 居住スペースが狭くなるかも
ガレージハウスは、その名の通り「ガレージ」が主役の家です。そのため、限られた敷地面積の中でガレージスペースを広く確保しようとすると、居住スペースが相対的に狭くなる可能性があります。
特に、都市部の狭小地でガレージハウスを建てる場合、居住空間の広さや間取りに制約が出てくることも考えられます。家族構成やライフスタイルに合わせて、ガレージと居住スペースの最適なバランスを見つけることが大切です。リビングや寝室の広さ、収納スペースの確保など、快適な暮らしができるかどうかをしっかりとシミュレーションしておきましょう。
4.まとめ

アメリカンガレージハウスは、車やバイクを愛する人にとって、まさに夢のような空間です。木製のガレージシャッターやレンガ・木目調の壁、そしてこだわりのアメリカンなインテリア装飾を取り入れることで、あなただけの特別な空間を作り上げることができます。
しかし、建築費用や固定資産税、居住スペースのバランスなど、注意すべき点もいくつか存在します。これらのポイントをしっかりと踏まえ、信頼できるハウスメーカーや設計士とじっくり話し合いながら計画を進めることが、理想のガレージハウスを実現する鍵となるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの「かっこいいアメリカンガレージハウス」を手に入れてください。あなたの趣味が、もっともっと充実したものになるはずです。